「ダイオキシン、罰則つき規制――所沢市が方針」



〜朝日新聞1999/02/23朝刊〜

 所沢市は、焼却施設から排出されるダイオキシン濃度を独自に規制強化するとともに、家庭用の小型焼却炉も原則として禁止する方針を決めた。市町村としては初めての罰則付きのダイオキシン規制条例だ。市民から規制強化を求める声が強まっていた。

 1時間当たりの焼却能力が200キロ以上の既設炉について、厚生省は現在80ナノグラムの暫定基準値を設けているが、条例案では来年12月から1立方メートル当たり40ナノグラム以下とする。200キロ未満の小型焼却炉についても、ばいじんを1立方メートル当たり0.25グラム以下に規制するとともに、800度以上の温度で燃焼してダイオキシンを防ぐなど、構造・維持管理基準を設ける。

 違反した業者には改善命令や一時停止命令を出すことができ、従わない場合は最高で1年以下の懲役か、10万円以下の罰金を科すことができる。

 条例案は3月定例議会に提出され、可決されれば10月から施行される。

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