「ごみ問題審査会の設置を」

中部北環境施設組合

〜沖縄タイムス1998/07/11朝刊・市町村〜

【具志川・石川】中部北環境施設組合を構成する5市町村の住民らでつくる「中部北ゴミ問題を考える連絡会」と市婦人連合会、市職労のメンバー13人が9日、知念恒男市長を訪問。先月6日に開いた「ごみ問題を考えるシンポジウム」で採択したアピールを手渡し、予定されている広域処理の方法、市民も参加したごみ問題審査会の設置、分別収集の細分化と徹底、ごみ処分場やその周辺の有害化学物質についての環境調査とその情報開示などを求めた。
 知念市長は「市単独ですぐに出きることは実施する。先進地域も是非早めに訪問して勉強していきたい」と前向きに検討することを約束。環境調査については上洲敏夫民生部長が「国庫補助を受けて調査するために調整中」としたが、できるだけ早い時期に調査したいとした。また、審査会については「中部北環境施設組合として取り組む必要があるので、組織作りの検討を始めている」と答えた。
 このほか、同連絡会の伊波義安さんらは「県南部の糸満、豊見城のごみ問題基本計画では具志川の処分場に運ぶとされているが、どうなっているのか調べるべきではないか」「一般ごみだけでなく、産業廃棄物や軍のごみも具志川に運び込まれ違法な処理をされている、という話もある」と多くの問題を起訴。市は「調べられることは調べる。産廃は県と一緒でなければ立ち入り調査もできないが、県に申し入れ、積極的に働き掛けていく」と約束した。
 同連絡会や石川市婦人連合会のメンバーは、7日、石川市役所にも同様の申し入れをした。

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