「島尻消防清掃組合・ごみ処理有料化を検討」


 玉城、知念、大里、東風平、具志頭の五町村で構成する島尻消防清掃(管理者・知念信夫玉城村長)は、 ごみ焼却施設の延命対策として、今後ごみの減量化を推進する。 その対策として、一般ごみの有料化を検討しており、来年度中には実施する計画。 既に有料化を実施している糸満市や佐敷町を視察するなど事前調査を進めており、 各町村単位で年内に「ごみ問題検討委員会」を発足させる予定だ。
 玉城村堀川にあるごみ焼却場は十九年前にできた施設で、老朽化が進んでいる。 しかし、一日の処理量が四十トンで規模が小さく、新しい施設の建設には国からの 補助が得られず、困難な状況となっている。
 このため、八月の管理者会議で施設の延命化を図っていく方針を決め、 その対策として、ごみの有料化に着手するよう各町村担当課に指示。 その担当者で構成する「一般廃棄物対策連絡協議会」で、 ごみ有料化の手法などについて協議してきた。
 同協議会では、ごみの有料化とともに、 各町村で策定するごみ処理基本計画についても、 連携しながら作業を進めていくことを確認。 ごみ有料化については、年内に対策委員会を発足させ、 各地域の実情に合わせた対策を協議する予定。
 ごみ有料化には、議会の承認も必要なことから、条例の制定に向けての作業も進める。 このほか、リサイクル法を視野に入れた五種別の問題や収集方法など、 具体的な推進方法について同連絡協議会で検討していく方針。

〜琉球新報1997/11/7朝刊〜

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